冬場の爬虫類の温度対策|30度キープできる温室をお手軽自作

爬虫類 温室 自作

こんにちは。ユウマです。日本って四季があって四季折々の風景を見せてくれるのが特徴ですよね。でも爬虫類を飼育している立場からすると、季節ごとの温度管理って面倒に感じていませんか?

爬虫類を複数飼っていると、1匹のケージに対して、保温器具をそれぞれ用意している人もいますよね?
だから寒くなってきたら、保温器具をなるべく増やしたりしなきゃでお金はかかり、電源コードがやたら増えてくるなど悩みはつきません。

そこで今回は筆者が、飼っている生き物を1年中同じ温度で管理できるように温室を作ってみたので、これから作ろうと思っている人は参考にしてみてください。温度管理の手間が減るので管理が楽ちんですよ~

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そもそも温室を作ろうって思った理由とは?

まず、生き物たちの保温対策がズサンになってしまったから。


私の場合、コーンスネークとレオパが秋のはじめ、だいたい10月ぐらいまでの室内温度なら、パネルヒーターがあれば彼らの過ごしやすい温度(26度以上)を保てていました。

ただ近年の日本は極端に暑くなったり、寒くなったりするので「○月になったらこういう風に対策する」とは言い切れず…

時々加温が必要なときもあり、とりあえずダンボールに入れて保温させるという非常に申し訳ない対応をすることになってしまったから。↓

爬虫類 温室 自作

ゆうま
ひどすぎる…外から全く見えない…

第2に、「つまらない」。すでにボールパイソンとニシアフリカトカゲモドキは、衣装ケースを温室としてケージをごっそり入れて飼っています。

ところがどっこい、衣装ケースに断熱シートをかぶせて温度を保てているのはいいものの、外からみると衣装ケースが曇っていて観察ができない。つまり飼っていて楽しくないのです。

私は見て楽しむタイプのようで、毎日飼っている生き物たちを、餌のときしか眺めることができないのは苦痛。

あとは、飼育部屋にエアコンがないのも温室作ろうと思った理由の一つですね。6畳ぐらいのスペースなのでエアコンを設置するほどでもないというか。正直微妙なスペースなんですよね。

というわけで、温度を一元管理、そして観察できるように、改めて温室を作ることにしました。

さて、どんな温室を作ればよいか?

私の場合、ヤモリx2と蛇x2の合計4匹が温室にチェックインできればOK。そのためそこまで大きいサイズのものは必要なく部屋の一角にでも置ければいいなという感じです。

「爬虫類+温室+自作」などのキーワードで調べてみると、飼育スペースをメタルラックにした上で、断熱材で囲み、前側は観察できるようにビニールシートを垂らしている人が多い印象を受けました。

自作するための材料は手頃にホームセンターで調達することができるようです。ただあらかじめメタルラックの寸法を図っておき、それにあわせた断熱材をカットする必要あり。でもホームセンタで断熱材やビニールシートはカットしてもらうことが判明。これはありがたい。

ただ私自身がとんでもなく不器用なので個人的にはこの時点で面倒くさくなりかけました。とはいえここは同居している生き物のため。とりあえず使えそうなメタルラックが自宅にあったので、サイズだけは図っておくことにしました。

その後ホームセンターへ。だがしかしホームセンターを訪れたことで気づいてしまいました。「植物の温室を利用するのはどうか?」ということに。

なぜかと言いますと、植物の温室コーナーを発見してしまったからです。「これから寒くなる季節に合わせて、ご自宅にある植物の温度対策はどうですか?」

という消費者へのキャッチコピーのもと、様々なサイズの植物用温室が販売されているのを目撃してしまいました。


ゆうま
植物だけじゃなく、爬虫類というキーワードも足しておいてくれ、ホームセンターさん!



どんな形をしているかというと鉄製のパイプでシンプルに組まれたラックにラックを覆うビニールシートが付属しているタイプです。


これ案外いけるんじゃ…?!と。自分の脳みその中でひたすらイメージしたところいけそうです。でとりあえず4匹入りそうなサイズラックを購入して、早速帰って、組みたて。
爬虫類 温室 自作
横52x 奥行き45x 高さ95で2980円です。ビニールも入っています。


爬虫類 温室 自作
ゆうま
みづらいですが真ん中に設置してあるは暖突ヒーターです
あとは温室として利用できるのか、ヒーターを稼働させて何度まで上昇するかテストすることに。

ヒーターのスイッチを入れて実験開始

結果は…
室温:約20度のとき

温室の温度:約23度~24度

ゆうま
う~ん、期待してたより上がらない…

それもそのはず、なぜならラックの上からビニールをかぶせているだけだからです。だから温度が思ったより上がりません。

となると、断熱材を飼ってきてはめ込もうかとも思いましたが、幸いなことに自宅に宇宙服の切れ端がありました。なんだろ..サバイバルシートといえばいいんですかね。

うっすいペラペラのシートに見えますが、実は宇宙服にも使われる断熱効果のあるフィルム状のシートです。


爬虫類 温室 自作
今度はコレをラックを覆って試してみると、結果は以下のように。

室温;約20度のとき

温室の温度:約28度

もう1ケースチェック!

室温:約23度のとき

温室の温度:約30度

ゆうま
うん。結果は上々。これならいけそうです。

温室へお引っ越し開始

爬虫類 温室 自作
爬虫類 温室 自作
爬虫類 温室 自作
レオパ、ニシアフリカトカゲモドキ、コーンスネーク、ボールパイソンが入っています。


均一に温度を保つ工夫として、温かい空気は上へ移動するので真ん中にヒーターを設置してあります。

また、写真には写っていないですが床下部分は網状のラックなため、100均ショップに売っている断熱ヒートを敷いて温度が下がらないようにしています。

この状態でサーモスタットを30度に設定し、真ん中に温度センサーを設置。これで温室内の温度は均一に保てました。

さいごに

透明なビニールシートがある温室を作ったことにより、爬虫類がちゃんと観察できる、温度管理が楽ちんになりました。

枠組みとなるラックを買ってきて、ビニールシートと断熱シートで覆うだけでよいので、工作が苦手な人でも1日で簡単に用意できますね。


今後は真冬に突入して室温が10度代に下がるようでしたら、ヒーターを増設したりして様子を見ようかと思います。以上、手軽に作れる爬虫類温室の記事でした。それでは。


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